ペラを手に笑顔をみせる中曽
ペラを手に笑顔をみせる中曽
ターンのスピード強化も中曽にとって課題の1つ
ターンのスピード強化も中曽にとって課題の1つ

 今年の1月13日に多摩川ボートで水神祭を挙げた中曽瑠華(なかそ・るか、25)=東京・133期=は、23年11月にデビューしてから約2年と時間はかかったが、ひとつの壁を越えたことで確実に進化している。競輪選手の父親から勧められて飛び込んだボートレースの世界で、さらなる高みを目指して研さんを積んでいる。

 「ゼロからプロへ」。CMで流れるキャッチコピーのように、中曽はボートレーサーの世界へ飛び込んだ。プロ選手の先輩として父親の影響を受けて養成所の門をくぐった。父の中曽直彦(53)はG1寛仁親王牌にも出走したことのあるベテラン選手だ。

 「ボートレーサーは競輪選手の父に勧められました。ガールズケイリン選手になることを一瞬考え、父が練習用に実家で使っているローラーに乗りました。もちろん自転車が固定されているものですけれど、気分が悪くなっちゃって。それまで運動してこなかったこともあって、持久力がなかったのもあると思いますけど、諦めた感じです」

 厳しい養成所の訓練に耐えて23年11月に東京支部所属としデビューした。初勝利は今年1月13日の多摩川と時間がかかった。

 「水神祭は思ったよりも遅かったですね。レースに向かう姿勢、準備不足も要因だと思います。そのシリーズでは同じ東京支部の黒沢めぐみさんにお世話になりました。それで1着を取れたと思います。それまでは、1着を取りたいと視野が狭くなっていたかな。水神祭を挙げてメンタル、気持ちの問題が大きく変わりました」

 その後は浜名湖で2勝目を手にするなど、舟券圏内に入ることが多くなった。確実に成長した姿をファンに見せている。スキルアップのスキームは身につけた。

 「4月末までですが、今期はB1級に上がることです。スローにも入るようになったので、今年の目標としては予選突破をしたいです。そのためには調整力を身につけたいです。もらったペラとか、セッティングで乗れないと着が取れてないので必要だと思います。また、ターンのスピードをつけたいです。まくりの練習もやっています。将来的にはクイーンズクライマックスを勝ってティアラをかぶりたいです」

 短大卒業後は社会人を経験している。

 「短大卒業後に1年間社会人を経験しました。やはり、礼儀とか教えてもらって良かったと思います。オフの日にはその時の友人とディズニーランドにいきました。入場料とか高いけどそれ以上に楽しいです。いつかは海外のディズニーランドを完全制覇したいですね」

 ◆中曽 瑠華(なかそ・るか)2000年9月12日生まれの25歳。千葉県出身。短大卒業後に就職し、社会人を1年間経験。東京支部133期生として23年11月18日に平和島でデビュー。26年1月13日、298戦目で初勝利を手にした。父親は通算19回優勝している競輪選手の中曽直彦。160センチ、53キロ。