予選トップ通過からの王道Vを飾った山川は優勝カップを手に笑顔(カメラ・上村 尚也)
予選トップ通過からの王道Vを飾った山川は優勝カップを手に笑顔(カメラ・上村 尚也)

◆びわこヴィーナス!第6回酒処京都新京極スタンド杯(8日・ボートレースびわこ・最終日)

 ボートレースびわこの「びわこヴィーナス!第6回酒処京都新京極スタンド杯」(ヴィーナスシリーズ第23戦)は8日、最終日の第12Rで優勝戦が行われ、山川美由紀(59)=香川=がイン速攻の逃げで後続を完封し、2024年9月(芦屋)以来の優勝を飾った。2着は2号艇の桜本あゆみ、3着は3号艇の津田裕絵で、3連単は2番人気の決着だった。

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 山川美由紀出版社から「ボートレースバイブル」がまもなく発行される。そんな事実はもちろんないが、この日の通算9059走目には、後継者への熱いメッセージがこもっていた。

 S展示で枠なりのインに構えた山川は他の4艇がゼロ台を決める中、コンマ30。「ちょっと展示はヒヤッとしたんですけど。やっぱり鳴いちゃったんですよね」。そんな時はこうすればいい。「本番は起こし方を変えていきました」。現状の仕上がりに時には自分が合わせることの大切さを、通算388回目の優勝戦の舞台で見事に体現した。

 本番はコンマ05のトップS。「1マークは、誰も来ないでね、と思いながら回りました」。そして、さらに山川の“指導”は続く。「ちょっとうねりが入っていたのでしっかり落として回りました」。握って回っていくのもいいが、やはり状況に応じて柔軟に判断しなければ致命的なミスにつながりかねない。1年半ぶり83回目の優勝への過程は、若手への示唆に富んでいた。

 5月のまるがめでのレディースオールスターの出場も決定。「ありがとうございました。地元で出られなかったらどうしようと思っていました」とファン投票に感謝した。G1優勝4回のレジェンドが地元の大舞台へ向け、さらに復調のピッチを上げる。