◆SG第40回グランプリ/グランプリシリーズ(21日・ボートレース住之江・最終日)
優勝戦は最終日の第12Rで行われ、1号艇の桐生順平(39)=埼玉=がインから押し切り、8年ぶり2度目のGP制覇を成し遂げた。V賞金1億1000万円を獲得、SG通算5度目Vで2度目の賞金王に輝いた。11Rで行われたSG・GPシリーズ戦の優勝戦は1号艇の毒島誠(41)=群馬=がイン速攻でSG通算10度目のVを果たした。今大会6日間の総売り上げは343億円を超えて、目標の300億円を大きく上回った。
昨年のグランプリ覇者・毒島が貫禄のシリーズ戦頂点に上り詰めた。
朝から降っていた雨もやみ、レースは展示の3対3から一転、3号艇の宮地がピット離れで遅れ、スロー1253、ダッシュ46の隊形。展示より少し深くなったが「スタートちょっと様子を見たけど、他が来なかったので行こうと思いました」と毒島はコンマ12のトップSでイン先まいを決めると、あとは後続艇を寄せ付けない完勝劇。「足は今節の中で一番良かったですね。ここを目標にしていたんで、(優勝できて)良かったです」と笑顔がはじけた。
今回のSGで通算10回目、G1タイトルは18回を数えるトップレーサーは、勝負の中で攻めた結果とはいえ、今年はF2で「人生でこんなに落ちることはなかった」と苦しんだ。それでも「苦しい時はあったけど、逆にイベントとかファンと接することが多くて力をもらいました。感謝の1年でした」と振り返る。
来年はデビュー2期目の2004年後期以来のB2級からスタートとなるが「苦しいスタートですが、一走一走自分のベストを尽くすレースをします。大きなことは言えないですが、一般戦を盛り上げていきたいと思います」と一からの再出発で、来年はグランプリ復帰を目指す。