3コースまくりで2勝目を飾った茅原。準優12Rでは2コース差しでファイナル進出を狙う
3コースまくりで2勝目を飾った茅原。準優12Rでは2コース差しでファイナル進出を狙う

 グランプリ(GP)、クイーンズクライマックス(QC)出場権争いも佳境に入り、チャレンジCは4日間の予選が終わって、池田浩二がトップ通過した。2位の馬場貴也、3位の末永和也までが準優勝戦の1号艇を獲得した。初日の減点が響いた峰竜太は次点に泣いた。レディースCCは平高奈菜が得点率トップを守って、予選最終日を迎える。「舟券ソムリエ」の森智宏記者は、ついに賞金トップに立った準優12R2号艇の茅原悠紀に期待して反撃に転じる。

◆舟券ソムリエ~3万円コース~
 4日目に狙った関は3着。初日に獲得した貯金がほぼなくなってしまったが、切り替えてまずは2勝目を狙っていく。

 準優12R2号艇の茅原で勝負する。3日目10Rは3コースから一気にまくって、シリーズ2勝目をゲット。手にした2連対率35・0%(前検日)の41号機を徐々にブラッシュアップして「きょう(4日目)は全体に良かったです。バランスが取れていますね。いい仕上がりです」とすでに“合格点”をつけている。

 茅原の売りはなんといっても気迫のスピードターン。どの枠だろうと関係なし。一瞬の隙を見つけたら「差し」、「まくり」で一気に首位へ。今年は1月のとこなめBBCT、9月の平和島71周年で優勝。G1戦線は6優出2V。SGでは5月のまるがめオールスターで優出3着、10月の津ダービーでは優出2着。どのコースからでも舟券が狙えるオールラウンダーだからこそ、この安定した成績を残せている。

 賞金ランクはトップに浮上した茅原。GPトライアル2nd初戦の1号艇が手に入る2位以内を、何が何でもキープしたい。「福岡は相性は悪くない。あとは自分次第」と気合も入る。2コースから差しハンドルを入れて、必ずファイナル進出をつかみ取る。

 相手はターン回りが軽快な1号艇の池田を指名。6号艇の篠崎は思い切って外し、舟券は3連単で2←→1―345の6点、各1000円の合計6000円で連敗脱出だ。(森 智宏)

☆舟券ソムリエ
 指名された1人の記者が3万円の資金を使って、節間プラス収支を目指す。1レースあたりの購入金額は自由。払い戻しを翌日の購入金額に上乗せすることもできる。節間プラス収支を達成すると☆がひとつ増える。☆が5つ集まると伝説のファイブスター舟券ソムリエになることができる。

◇森記者の舟券ソムリエ◇
結 果       収支
初 日12R的中  +21100
2日目10R外れ   -6000
3日目7R外れ    -8000
4日目8R外れ    -6000
残 金        31100

予選トップ通過した池田。チャレンジC3年連続の優出を狙う
予選トップ通過した池田。チャレンジC3年連続の優出を狙う

◆第12R準優勝戦・本紙視点
 機力充実の池田で順当だ。4日目前半はエース機の深谷に競り勝って勝利。仕上がりの良さを実証した。インの強さも言うまでもなく、初日DRに続き、ここも難なく押し切りそう。

 茅原が相手筆頭。そのDRは同じ2号艇で4着だったが、そこからしっかり仕上げてきた。回り足は良く、強烈なターンで追撃へ。池田に敗れたとはいえ、深谷もパワフル。回り足を整え、次位争いに持ち込む。西山は機力ではやや見劣る印象だが、握って回れる好位置を生かしたい。

1←→2―4,3 1―4―2,3 1―3―2,4

 1池田浩「回った感じがいいかな。足も全然悪くない。4日目の形だとターン系がいいですね」
 2茅原悠「バランスが取れている。気になるところもないし、この辺で手を打っていいかな」
 3西山貴「回りすぎ。足の差もすごかったです。何とか3着を取り戻せたことは良かったのかな」
 4深谷知「エンジン自体は間違いなくいい。まだ良くなると思う。操縦性やターンを求めたい」
 5丸野一「(6R)2着はめちゃくちゃ大きい。足は良かった。後半はしっかり仕上がっていた」
 6篠崎元「馬場選手と井口選手の足と比べると差を感じる。足は出足も伸びも水準以上はある」

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予選2位で準優11R1号艇の馬場。チャレンジCは18年に初優勝したSGだ
予選2位で準優11R1号艇の馬場。チャレンジCは18年に初優勝したSGだ

◆第11R準優勝戦・本紙視点
 当地SG連覇を狙う馬場が中心。水面を苦にしない走りを見せて、機力以上に好走が目立つ。とはいえ、インから先手を取る行き足の良さはあり、持ち味の旋回力も駆使してすっきり決めそう。

 パワーで迫る井口が対抗。4日目は3コースまくりに道中逆転の3着。伸びの良さに加えて出足も強力。2コースを生かして抜け出す足はある。山口も3コースは魅力のある位置。一発狙って果敢に攻めてくる。外枠3者はレース巧みで外せない存在だが、真っ先に差す毒島が押さえ。

1←→2―3,4 1―3―2,4 1―4―2,3

 1馬場貴「前半は展開がなかった。後半は2等なので足は悪くない。行き足から伸びがいい」
 2井口佳「悪くないですね。バランスが取れて、いい方向に向いている。足は直線寄りです」
 3山口剛「伸びを意識してチルト05にしたが大したことない。悪くないが出ていくこともない」
 4毒島誠「行き足と伸びは悪くない。伸びですごい人はいるけど、自分も中堅はあると思う」
 5桐生順「乗れる感じは出てきた。足に関しては中堅あるかないかで頼りない」
 6新田雄「自分ではまずまずだと思ったけど、いい人との差を感じた。ペラをたたき変えます」

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予選3位の末永。優勝したダービーに続いてSGの準優で1号艇になった
予選3位の末永。優勝したダービーに続いてSGの準優で1号艇になった

◆第10R準優勝戦・本紙視点
 末永が堅軸。4日目前半は1Mの接触があって大敗したが、それ以外の安定した着順通りに実戦足は充実。特に回り足が良く、内向きの仕上がりだ。イン戦信頼度も抜群に高く、予選ラストに続いてここも押し切る。

 好気配の佐藤と関でまず次位争いになりそう。枠の利は佐藤にあるが、関には強力な回り足。握って回れば出ていきそうで対抗評価に。スリット足の目立つ大峯もまくり差しで両者の2着争いに加わってくるか。しぶとい中島の2、3着も一考したい。

1←→3―2,5 1―2―3,5 1―5―3,2

 1末永和「前半が回りすぎ。リングを換えてそこは解消した。力強さは戻ってきましたね」
 2佐藤翼「チルト05は失敗でした。合わなかったですね。足は全体的に良い感じですよ」
 3関浩哉「行き足と回ってからが良い。まくられたけど、道中は良かった。レースがしやすい」
 4中島孝「まずは準優の壁を越えられて良かった。足はいいと思う。レース足が良くなった」
 5大峯豊「仕上がりに不満はない。自分の中では満足の仕上がり。バランス型。押し感もある」
 6吉田拡「パンチが効いた形からさらにペラをやって、タイムも出た。中堅ぐらいですかね」

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先制攻撃で抜け出しを図る渡辺
先制攻撃で抜け出しを図る渡辺

◆第8R予選・本紙視点
 好枠の鎌倉が厳しい動きで混戦カード。渡辺のセンター戦に期待した。目立つ足ではないものの、3コースなら先攻めに持ち込める。パワフルな平高を制して攻め抜くか。

 機力に勝る平高が差して迫って上位形成。西橋も気配は良化傾向。まくり差し鋭く、首位まで狙える。握って回る選手がそろい、大外でも展開ありそうな三浦を押さえに。(本命率50%)

3←→4―5,6 3―5―4,6 3―6―4,5

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鋭い攻めで主導権を握る遠藤
鋭い攻めで主導権を握る遠藤

◆第9R予選・本紙視点
 遠藤が不動の軸。大外以外はオール2連対と格上のさばきを披露。Sも決まっており、自在に運んで抜け出す。

 インで高憧対抗だが、機力的には心もとない。遠藤に強攻策もありそうで、展開とらえる守屋が連軸向きか。松尾も握って回って好位置へ。最内突く勝浦の食い込みも一考したい。一方、岩崎は両サイドとの機力差が気になる。(本命率65%)

2←→1―4,5 2―4―1,5 2―5―1,4

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◆中村雅俊・ココロの色
 清埜の動きが目を引く。序盤から見せていた伸びの良さに加えて、道中の走りにも気配の良さを感じさせた。「いいエンジンを引いても何もしなかったら悪くしていた」と過去を反省。今回は自分を信じてペラを叩き、存分にパワーを引き出している。Sにも手応えを感じ、得点率6位からの勝負駆け。5日目の2走はどちらも気になる。

 【1R】大外でも伸びの威力が魅力の清埜。65、61、63流し。

 【5R】センターで清埜がパワー発揮。34、35、32流し。

◆1万円作戦 正永岳宏・3手の読み
 【4R】小野と平山は今節の得点率でも賞金ランクでも競っている。くしくも予選ラストは同じレースの隣の枠に組まれた。小野は4日目にタッチスタートで残ったツキもある。内側の利で先着はしたい。34、36、63流しを500円ずつ。

 【12R】丸野は浜名湖、戸田とG1連続優出してGP出場圏内の賞金18位まで浮上した。今節の予選は未勝利だが、4~6コースで2着に入った。GP出場を決めるためには、なんとしても優出という状況でもある。イン池田の2着で狙って15流しを各1000円。