3走オール3連対の仲谷。3日目7Rは5コースから攻めて今節2勝目をつかみ取る
3走オール3連対の仲谷。3日目7Rは5コースから攻めて今節2勝目をつかみ取る

 2日目を終えて、チャレンジCは3コースまくり差しとイン逃げで連勝した馬場貴也が得点率トップに立った。仲谷颯仁、池田浩二、毒島誠が2位タイで続いている。レディースCCは3走オール2着の渡辺優美、2走とも2着の小野生奈と、地元・福岡勢が得点率1、2位につけている。連勝はならなかった「舟券ソムリエ」の森智宏記者は、3日目は7R5号艇の仲谷に期待して2勝目を狙う。

◆舟券ソムリエ~3万円コース~
 2日目に本命に選んだ山田は、3コースからまくりで攻めたが5着。悔しいけど仕方ない。まだ初日の貯金もあるので、ここからさらに気を引き締めて、2勝目を狙いたい。

 狙いは7R5号艇の仲谷。初日2Rはインから逃げて初勝利を飾ると、6Rは3コースから2着。2日目10Rは6コースから粘って3着に入った。相棒の49号機は出足を中心にバランス型で「足はいいです。出足もいい。高い次元でバランスが取れている」と早くも納得の域へと仕上げてきた。

 念願のグランプリ初出場、地元SG覇者の称号へ、着実に手の届く所まで来ている。今年2月の九州地区選(大村)で2度目のG1タイトルをゲット。8月の若松メモリアルでSG初優出(5着)を成し遂げた。今年は自己最多の6Vを決め、現在の賞金ランクは25位。「(グランプリを)狙える位置にいるので頑張ります」と兄弟子の西山貴浩とともに、年末の最高峰の舞台を目指す。

 走りなれた地元水面の後押しを受けて、初日から3走オール3連対と「足はいいので、このまま壊さないようにしたい。(今シリーズは)一走、一走です。でも、気持ちは入っていますよ」と燃えている。ここは5コースからまくり、あるいはまくり差しで、シリーズ2勝目を必ずつかみ取る。

 相手本線は、2日目4Rでまくって初勝利を飾った菅。仲谷とは互角。5←→1流しを各1000円。合計8000円で勝負する。(森 智宏)

☆舟券ソムリエ
 指名された1人の記者が3万円の資金を使って、節間プラス収支を目指す。1レースあたりの購入金額は自由。払い戻しを翌日の購入金額に上乗せすることもできる。節間プラス収支を達成すると☆がひとつ増える。☆が5つ集まると伝説のファイブスター舟券ソムリエになることができる。

◇森記者の舟券ソムリエ◇
結 果       収支
初 日12R的中  +21100
2日目10R外れ   -6000
残 金        45100

◆第7R予選・本紙視点
 混戦だが、枠の利で菅が中心。2日目はチルト05でまくったが、1号艇ならピット離れの改善を図るはず。その分、伸びは落ちそうだが、追い風を味方に内有利に運ぶ。

 パワー上位は池田と仲谷で、先攻めに持ち込む池田は好勝負。仲谷は出足も鋭く、展開があれば突き抜けまで。上野を押さえるが、丸野とともに外に伸びる選手がいて楽ではない。連穴なら大上。

 1←→3―5,2 1―5―3,2 1―2―3,5

 1菅章哉「試運転から雰囲気があって展示も良かった。伸びの良さは限界まで引き出せたと思う」
 2上野真「道中は意外と乗れた。ただ、上條選手とか、いい選手が相手だと伸びられると思う」
 3池田浩「(12Rは)良かったね。ペラが好きな形ではない。エンジン自体普通には動いている」
 4丸野一「新品リングを入れてから良くなった。足は悪くなかったですよ。調整もこのままで」
 5仲谷颯「展開もよかった。スリットからのぞく感じもあった。出足も含めて、足はいい感じ」
 6大上卓「思ったよりも伸びられました。直線は普通くらい。ターンの感じは初日より良かった」

☆7R予選の出走表&ボートナビ報知AI予想はこちら

◆中村雅俊・ココロの色
 2日目にあまりに見事だったのが桐生の10R5コースまくり差し。「あの形なら(先頭まで)届いて欲しかった」と2着に機力面では不満のままでも、絶品のハンドルワークに変わりはない。また、そんなワザが繰り出せる水面だったことも2日目の特徴だ。ただ3日目は一転して、初日と同等か、それ以上の強い追い風予報。それを踏まえて、逃げるか差すか、我慢の予想に終始している。

 【3R】攻め手不利の想定を覆すパワーを秘める上條から。3←→4、32、35流し。

◆1万円作戦 正永岳宏・3手の読み
 【8R】流れが悪い選手が多い。初日に減点(不良航法)があった峰は3走すべて3着で得点率は2・67だが、この大会はボーダーラインが低めなので、まだチャンスはある。カド一撃で45、46流しを500円ずつ。

 【9R】レディースCCは4日目までは4レースずつなので、賞金ランク下位の選手は1日1走の日が続く。それだけ調整力が問われるので、ベテランの寺田に期待する。機力はいい清埜の外なら展開が向きそうだ。31、32、34流しを500円ずつ。

3日目7Rは希望通りの1号艇となった菅
3日目7Rは希望通りの1号艇となった菅

◆淡路哲雄・ぶらっとピット
 例のアレ、出たあ~。唯一無二モードの強烈な伸び足を繰り出して、菅章哉が4Rをまくり切った。「自分にとって条件のそろいにくい福岡のコースで、このまくりを決めることができたのは、マジででかいっす(超してやったりの表情で)。ここでできたんだから、どこのコースでもできるということになりますからね!」

 年末の大一番へ向けて、思うところがありまくると言う。「あと数日の成績次第で人生が決まるんだ。もう、しびれちゃいますよ! 最近、少し悩んだことがありました。勝率の維持なんです。でも、これからもブレずに自分は振り回していこうと。打率を気にしてしまうとホームランが少なくなってしまう。それじゃあ自分じゃない。この前、言われたんですよ。『他の選手ならともかく、ガースーにまくられたら仕方ないよ』って。あの言葉はうれしかったなあ~」

 さあ、勢いは付けた。「3日目は風が強そうなんで参りましたね。ガースーは“艇休日”にして欲しいぐらいです(苦笑)。できれば1号艇が回ってきて何とかしのぎたい。そうなれば4日以降にメッチャ勝負できる形ができるんですけれどね!」

 Mr.ストレートのご希望通りに3日目は7Rの最内枠に配された。ここをやんわり押し切った先に、さらなる未来は待っている。