グランプリ(GP)とクイーンズクライマックス(QC)出場権争い最後のステージが福岡で初開催され、25日に開幕する。地元の福岡勢では、瓜生正義が賞金20位からの逆転でGP出場なるか、西山貴浩がトライアル2ndの6位以内に入れるか注目される。女子は小野生奈がQCボーダーライン上だ。「舟券ソムリエ」に挑戦する森智宏記者は、12RチャレンジCドリーム戦1号艇の池田浩二を信頼して好発進を狙う。
◆第12R・SGドリーム戦視点
絶好枠の池田が中心。手にしたエンジンは注目機の一つで、特に行き足の良さが印象に残る。前検好タイムをマークし、足負けはなさそう。インでしっかり先手を取る。
ライバルは末永。こちらもパワーに期待の持てる好素性機。初日は強い追い風の荒れ水面も予想されるが、乗り切る力強さを持ち合わせる。
気配が整えば茅原も狙える位置。桐生とともにきっちり展開を突いてくる。とはいえ、外枠両者も機力的には十分狙える。特に前回、回り足の良かった馬場の浮上は一考。
1←→3―2,4 1―2―3,4 1―4―3,2
1池田浩「ちょっと回転が足りていないかな。ペラはそのまま。スリットは一緒で下がることはない。起こしは少し鈍い」
2茅原悠「一発目に乗った体感は良くない。スカったりするし、ペラが合ってない。ペラをざっと叩いて反応はあった」
3末永和「行き足が自分の感覚で良かった。起こしが重かったけど、今の状態でも大丈夫。時間があるのでペラをやりたい」
4桐生順「少し乗りづらさがある。はっきりはしないけど、出ることはなかった。起こしや握り込みは悪くはなかった」
5馬場貴「そのまま乗って、普通はしっかりあるという感じ。ここがいいなという所はなかった。班では一緒くらい」
6西山貴「ペラはそのまま行ったけど、意外と出足も良かったし前検としては良かった。重さも嫌な重さではなかった」
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◆第11R・G2ドリーム戦視点
遠藤が速攻に持ち込む。前回低調だった27号機が相棒とはいえ、その前節もインは2連勝だった。ここも伸びの差はそこまでなく、内有利にしっかり主導権を握る。
前検好ムードの平高がライバル。機力に加えて強い追い風予報も味方になる。連争いは混戦だが、地の利のある渡辺、川野の地元コンビへ。特に川野は前回優出の上昇機で気配面も期待できる。
1←→2―4,6 1―4―2,6 1―6―2,4
1遠藤エ「特訓はそんなに変わらなかった。体感が最近の感じとは違う。ペラと外回りで調整」
2平高奈「チルトを0にしただけですが、イケそうな感じがした。女子の中ではそこそこです」
3守屋美「もらったまま。回転、ペラと自分の体感が合っていない。全体的に合っていない」
4渡辺優「問題ないと思う。班の中では特に何も感じなかった。ペラは見たけど叩くと思う」
5鎌倉涼「そのまま乗って普通の感じだった。スタートする感じも普通。班でも変わらなかった」
6川野芽「悪くはない感じでした。前検は何もしていません。班でもそんなに変わらなかった」
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◆瓜生正義@福岡 FINAL CHALLENGE
瓜生は前検日の時点で賞金ランクは20位と、グランプリ出場のボーダー付近にいる。今節、予選を突破すれば逆転出場のチャンスが出てくるだけに気合が入って当然。
今年の優勝は一般戦での2V。それでも、近況は8月若松SGメモリアルで優出2着。9月住之江G1高松宮記念で優出4着。10月蒲郡G1周年記念で優出4着と特別戦線で好走。特に、メモリアルでは優勝戦1号艇と久々のビッグVの絶好機だった。だが、白井英治に差され2着。「最近のリズムはいいとは言えないですね」と成績とは裏腹に瓜生自身は納得がいっていない様子。
だが、今節は地元の福岡水面。当所での36優出13Vという実績は今節のメンバーでは断トツ。しかも、過去に福岡でのSGは3度優出し、いずれも優勝(09年5月オールスター、11年8月メモリアル、16年10月ダービー)している。「そうなんですね」と本人は知らなかった様子。「平常心で行くだけですね。優出を目指して…。あ、それだと優勝するんですね。とにかく、頑張ります!」。
前検日、引いた67号機は複勝率35・4%と中堅クラス。「ペラを叩き変えて起こしも直線も悪くなかった。出ているという感じはなくて、現状は普通。福岡が久々なので、あとは自分が乗れるかどうかです」。当所は昨年12月の周年記念以来で、その前回が優勝なら久々でも問題ないはず。うねりが発生する難水面をものともしない走りで福岡SG4度目の制覇、そしてグランプリ出場へ向けて“走る選手会代表”は初日2走から奮戦あるのみだ。(吉井 豊)
◆舟券ソムリエ~3万円コース~
「舟券ソムリエ」4度目の挑戦。昨年9月のヤングダービー(桐生)では、最終日に取り返してプラス収支に。だが、10月の戸田ダービー、今年2月に浜名湖で行われた第1回スピードクイーンメモリアルでは無念のマイナスで終了。通算1勝2敗。今節は絶対にプラス収支で終わりたいので、魂を入れて予想します。
SGドリーム戦は1号艇の池田を信頼する。今年6月のSGグランドチャンピオン(戸田)で現役2位タイとなる自身11度目のSG制覇を成し遂げた。今節はF休みで賞金トップの佐藤隆太郎が不出場のため、池田が選出順1位となり、初日DR戦の絶好枠を手にした。さらに2年連続優出中とゲンのいい今大会は、賞金ランク1位でのグランプリ出場へまさに「チャレンジ」のシリーズとなる。
本来なら気合が空回りしそうなシチュエーションだが「福岡はウネリがあるので、そこが重要になるのかな。前節事故をしたけど身体は大丈夫。(足的に)博多は行き足、伸びが欲しい。乗り心地が大事になると思う」と、いつも通りの冷静沈着な“池田節”で受け答え。頼もしいですね。
注目のエンジン抽選は、2連対率38・4%の中堅58号機。前検の感触では「合格点」まではいかなかったが心配無用。12Rの本番までは時間がたっぷりある。百戦錬磨の調整力で、必ず仕上げてくるはずだ。豪快に逃げて白星発進をつかみ取る。
相手本線は前検の感触が良かった末永。西山は6コースでは厳しいか。茅原、馬場に加えて、桐生も押さえる。舟券は1―3←→245を各1000円、合計6000円で勝負する。(森 智宏)
☆舟券ソムリエ
指名された1人の記者が3万円の資金を使って、節間プラス収支を目指す。1レースあたりの購入金額は自由。払い戻しを翌日の購入金額に上乗せすることもできる。節間プラス収支を達成すると☆がひとつ増える。☆が5つ集まると伝説のファイブスター舟券ソムリエになることができる。
◆中村雅俊・ココロの色
直近2節が低調機シリーズだったので、注目機の多くは約3週間ぶりの登場。久々だった前検では目立たなくても、実戦になってパワー発揮という形はありそうだ。初日は気になるエンジンで狙いたい。
【7R】強力機の一つを手にする井口。パワーを引き出せば先制攻撃もありそう。2←→3、2←→4流し。
【8R】篠崎も前回伸びの良かった注目機を獲得。初日になってその長所が出れば、ここは一撃も十分。34、35、36流し。
◆1万円作戦 吉井豊・見た!聞いた!勝った!
丸野は今月走った戸田周年で優出3着と好走してグランプリ出場圏内に浮上。だが、徳山周年Vの関に抜かれて18位とボーダー上となって今節を迎える。「やれることをやるだけです。このヒリヒリ感を楽しみたい」と気合満点。足も「班で変わらず。調整は明日(初日)します」と悪くはなさそう。初日2走とも狙う。
【4R】インから丸野が一気に逃走する。地元の瓜生へ1から5の2、3着流し各500円。後半【10R】は5コースからシャープにまくり差す。5頭流し各300円。
◆1万円作戦 正永岳宏・3手の読み
前検日、レース場に向かう前に宿泊先に荷物を預けに行ったら、黒山の人だかり。ソフトバンクホークスの優勝祝賀パレードを待つ人々でした。
【6R】ドリーム戦からもれたが、現在は賞金6位の峰が大外枠を克服する。6←→1、63流しを500円ずつ。
【9R】レディースCCの予選は5日で6走のため、1日1走の日が多いが、賞金11位の平山は初日が2走で早くも勝負どころ。2コースから差して2←→13、2←→31の4点を1000円ずつ。
◆深谷知博・評判機も手応え得られず
地元記者による今節、唯一のSランクが付く評判機を引き当てた。50号機は複勝率43%で、直近3節で2優出の上昇エンジン。前回の野長瀬正孝は準Vを決めている。練習後は「なんか他と変わらなかった。Sは3本目は届いていなかったけど、1、2本目は届いていた。前検はそのまま乗ったので、ペラをやっていきます」と評判ほどの手応えは得られなかった様子。しっかりと調整してパワーを引き出してくるか。初日3Rの走りに注目。
◆平高奈菜・低調機も好感触
勝負を左右する注目のエンジン抽選。手にした相棒は、2連対率29・2%の51号機。それでも「イケそうな感じがします」とまさかの好感触の返答だ。さらに「チルト05だったのを0にしただけです。正直(比較は)Sが速すぎてよく分からなかったけど、全然、普通にはいってました。(女子の中では)良い方って聞いてますし、そんな感じがします」と納得の表情を見せていた。初日11RのG2ドリーム戦2号艇に一躍、注目が集まる。