仕上がりの良さに自然と表情も緩む水摩
仕上がりの良さに自然と表情も緩む水摩

 ◆ミッドナイトボートレース公営レーシングプレス杯(15日・ボートレース若松・2日目)

 ボートレース若松の「ミッドナイトボートレース公営レーシングプレス杯」は15日、予選2日目が行われた。初日1、2着だった水摩敦(39)=福岡=は1回走りだった進入固定の5Rを逃げてオール2連対を保持した。今節で現行エンジンは使い納めだが、このエンジンは初下ろしで乗ってから今回で9回目。優勝はないが優出は2回。11号機は3月にも乗って優出(1号艇で3着)している。「若松ってエンジン差がすごいんですよ。だから、出ていれば楽しいし、いいエンジンじゃなければ楽しくない(苦笑)。これまでは圧倒的に苦しい方が多かったんですけどね」と振り返る。思わず「今回は?」と尋ねてみると、写真でも分かるような笑顔で「楽しい!」と即答した。

 「1走目は出足型で伸びていかないと思ったけど、2走目のドリームでは『これならいいな』って思いました。今は全部が良くて上位です」と地元で久しぶりの好感触に笑いが止まらない。

 しかし、エンジン差は大きいとはいえ、レベルの高い上位グループの中では似たり寄ったりで大差はない。優勝するためには、いかに優勝戦をいい枠で乗るかだ。「9回もこのエンジンに乗っているんだから、1回くらい優勝したいな~」。現行エンジンのことを1番知っている男が、文字通りラストチャンスの今節に懸ける。