◆PayPay銀行賞(2日・ボートレースびわこ・3日目)
広中良一(49)=山口・79期=は第7Rに1号艇で出走し、イン逃げを決めて通算1000勝を達成した。
「昨年あたりかな。同期にそろそろ1000勝だねと言われて気づきました。でも、気づいてからペースダウン。だからようやく達成できてうれしいです」と、Vサインで喜びを表現した。
すんなり逃げられたわけではなかった。1M先まいに持ち込むも、藤岡俊介に2マークで肉薄された。それでもノーミスでさばいて先頭を譲らなかった。シリーズ初日と2日目の3走は4、5、6着。この日は今節初の1号艇。このチャンスを気合でモノにした。
初出走は1996年11月の徳山。大台に届いたこの日のレースが通算6311走目だった。「自分はピンロクタイプなんでね。ここまで6等も多くとっていると思います。もっと道中の技を磨けとアドバイスされたこともあったけど、そっちには行かなかった。これからもこのスタイルでいきたい」と、さらなる闘志を燃やした。
通算6着回数は1297。どの着順よりも多い。これも広中の勲章だ。今後も、「1着回数=1000÷1297×6着回数」の比例関数のペースで、白星を重ねていくことになりそうだ。(上村 尚也)