5R1号艇の山口。気合の逃走劇を披露する
5R1号艇の山口。気合の逃走劇を披露する

◆スカパー!・JLC杯争奪 ルーキーシリーズ第18戦(10日・ボートレースまるがめ・前検日)

 山口 晃朋(24)=静岡=は、2022年11月のデビューから、わずか38走目で初勝利の水神祭を飾った。昨年1月には追加で参戦した江戸川モーターボート大賞でG2初勝利を挙げ、同年11月の大村一般戦で初Vと各地でキラリと光る走りを披露してきた逸材だ。

 2025年前期の勝率3・95から、同年後期は5・08と急上昇。今節はA2級昇格の勝負駆けに臨む。前検時点での来期適用勝率は5・56で想定されるA2級ボーダーは越えている状態。このあとF休みに入るため、このルーキーシリーズが今期ラストの1節となる。

 手にした22号機は初下ろしから悪くない動きを見せていたエンジンだが、前検では特訓直後から慌ただしく本体整備に取り掛かった。「乗っていても体感が悪かったし、特訓でも下がっている感じがした。まずは外周りを点検して、ペラも叩くつもり。勝負駆けもあるので、しっかり整えていきたい」と気を引き締める。

 初日は5R1号艇の1回走りで登場。スタートダッシュを決めるためにも、何としても逃げ切りたいイン戦だ。強敵も多く、決して楽な戦いではないが、持ち味の勝負強さを発揮して白星をつかむ。