次走は27日初日のからつに出場する山口。まずはレディースチャンピオン初出場を確実にしたい
次走は27日初日のからつに出場する山口。まずはレディースチャンピオン初出場を確実にしたい

 プレミアムG1「第14回クイーンズクライマックス(QC)」は12月28日からボートレース大村で開催される(QCシリーズは26~31日)。地元・長崎支部ではフレッシュルーキーに再び選ばれた山口真喜子(28)=長崎・126期=の成長が目覚ましく、出場が期待される。

 ボートレースとこなめで行われた第10回レディースオールスターは、ファン投票1位だった浜田亜理沙の優勝で幕を閉じた。その準優勝戦では、3つのレースすべてでチルトをプラスにする選手が出て、興味深い攻防が見られた。最初の10Rに5号艇で登場した山口は1・5度で臨み、4号艇の堀之内紀代子が予選ラストに続いて3度にしたため、6号艇の遠藤エミが4カド、山口、堀之内が5、6コースになり、山口はコンマ07のスタートを決めたが、内側のスタートも速く、5着で優出はならなかった。「思ったほどは伸びませんでした。(チルトを跳ねずに)4コースの方がチャンスがあったかもしれません。でも勉強になりました」。普段はやらない策で大一番に挑んだこと自体が収穫になった。

 今年初めてA級に昇格し、6点近い勝率を残して7月から(25年後期)のA2級キープを決めている。「まだまだですが、調整が合うことが以前より多くなりました」。機力アップに成功する確率が高まったことが成績に結びついている。今年は2年ぶりに大村のフレッシュルーキーに選ばれ、新設されたスピードクイーンメモリアルに大村から推薦されてG1初出場を果たした。

 そして、今年のQCは8年ぶりに大村で開催される。「12番に入りたいとは思いますが、この間のフライングが…」。現在の女子賞金ランクは21位で、十分に狙える位置にいるが、新期初日の今月1日に痛恨のフライングを切ってしまった。選考期間が5月いっぱいのレディースチャンピオンは出場圏内におり、6月末までのヤングダービーはボーダーラインの少し下にいる。今月中に1節、F休み前にウエスタンヤング(芦屋)まで3節走る。今年後半に勝負する機会を得るためにも、この3節は山口にとって踏ん張りどころだ。