10月の桐生で初Vを達成し、初のA1級、初のレディースCC出場も決めた中田
10月の桐生で初Vを達成し、初のA1級、初のレディースCC出場も決めた中田

 女子ボートレース年末の大一番、プレミアムG1「第10回クイーンズクライマックス(QC)」は、ボートレース福岡で12月28日から31日まで開催される(QCシリーズは26~31日)。今回は出場選手決定のラストバトル、G2レディースチャレンジカップ(多摩川)に初出場する中田夕貴(29)=埼玉・117期にスポットライトを当てる。

 デビュー7年目、今期初A2級の中田が、G2レディースチャレンジカップ初出場を決めた。8月末の時点では女子賞金ランクのベスト30にも名前はなかったが、9月の若松G3オールレディース、10月の児島男女混合戦と2節連続で準優勝。ジワジワと賞金を積み上げ、10月22日、3つの夢をかなえることになった桐生ヴィーナスシリーズ第14戦の前検日を迎えた。

 勝率6・10。頭の中はA1級の勝負駆けのみ。いや、それすら少し諦めかけていたかもしれない。「自分でも計算したけれど、かなり着を並べないといけないんですよね…。でも…、目指せるところにはいるので頑張りたいです。いいレースをしたい」。自分自身に発破をかけて水面に出た。

 停電の影響で初日は途中中止、順延。2日目も中止となり、開催日数が短縮で行われた節だが、アクシデントにも動じることなく、予選は最多4勝を挙げる活躍で1位通過。準優1着で勝率はさらに上昇、賞金も加算され、優勝戦は初のA1昇級、初V(優出12度目)、レディースCC出場権まで懸かる一戦となった。トリプルの勝負駆けに「レディースCCは考えてもいなかったけど、全部ゲットして帰ります!」。もう、弱気の虫はどこにもいなかった。自分の力を信じて、上位に仕上がったエンジンを信じて―。コンマ08のスタートでイン逃げを決め、笑顔と涙の水神祭を飾った。

 23日に開幕するレディースCCの優勝賞金は450万円。相手次第ではあるが、VならQC12番目の椅子に滑り込むチャンスが残されている。シンデレラストーリーはまだ始まったばかり。今後の展開が楽しみでならない。(佐々木 伸)